2022年 10月 20日
きせつのえてがみ|VOL.27 真っ白い紙に一文字描き出す ペンがなぞるは心のかたち
小学生の⻑男は、よく文字の書き方を注意されます。
早く終わらせたい一心で急いで書いてしまうからなのか、
テストやノートに書いた文字が読めないと、先生から苦言をいただくのです。
それで、小学生用のペン字練習帳を購入してみました。
一人ではやらないだろうと思い、私も自分用をついでに購入。
最近は⻑男とテーブルで向き合いながら、せっせとひらがなの練習をしています。
この間は「お手本通りに書けない」と嘆く⻑男に、
私はついこう言いました。
「上手に書かなくていい、丁寧に書けばいい」
自分の言葉に、その通りだなと思いました。
うまくできなくても、丁寧にやればいい。
そう言い聞かせて書き上がった⻑男の文字は、
いつもよりもずっと美しいものでした。
短歌、文 土門蘭
イラストレーション 岸本敬子
- - - - - - -
明日はもっと、豊かな自分に。
あなたの毎日に寄り添う『天虫花草』は、最新の情報や日々のお知らせをSNSで発信しています。
フォロー、お友だち追加のほど、よろしくお願いします。