お蚕さまからのたより|VOL.14 天虫花草のふるさとを訪ねて~更木編~
目次
1.養蚕を実践している更木ファーム
2.食事は1日2回。人の手で成長していく蚕
3.無農薬で育てた桑の葉がパワーの源
1.養蚕を実践している更木ファーム
バイオコクーン研究所の拠点、コラボMIU(盛岡市産学官連携研究センター)のある盛岡市から車で南へ1時間ほど。山と川、そして田植えを終えたばかりの田園風景が美しい道を抜けて向かったのは、バイオコクーン研究所の更木ファームです。ここでは、2棟の遮光フィルムを用いたハウスで、蚕の飼育、研究を行っています。
2.食事は1日2回。人の手で成長していく蚕
砂の粒ほどに小さな卵から蚕が孵化すると、温度と湿度、そしてえさの量を管理して育てていきます。蚕は人の手がないと成長しない生き物。温度によっても変わりますが、だいたい22~23日で4回脱皮して一人前。体重は約4グラム、10センチ程度に成長します。それまで、1日2回、フレッシュな桑の葉を与えます。「蚕は病気に弱いので、飼育環境の消毒が大切なんですよ。それにえさの量を管理して育てないと、大きくならなかったり、成長しても糸を吐かないこともあります」と更木ファームの阿部信治さん。
3.無農薬で育てた桑の葉がパワーの源
蚕の食事は桑の葉。蚕はひたすら桑を食べ続けます。つまり桑の葉は、カイコハナサナギタケ冬虫夏草のパワーの源なのです。更木ファームの蚕が食べる桑の葉は、近くの桑畑で無農薬栽培したもの。京都チームが訪れた5月下旬には、桑の葉は太陽の光をたっぷり浴びて、濃い緑色が輝いていました。桑は栄養が豊富で、桑茶にして飲むなど、昔から人にもなじみがある植物です。この栄養が、ゆくゆくは天虫花草に凝縮されていくのですね。天虫花草は、桑と蚕、そしてハナサナギタケという自然の力をしっかりいただいたスーパーフードであることを実感した取材でした。
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明日はもっと、豊かな自分に。
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