お蚕さまからのたより|VOL.20 キーワードは“自分優先”。疲れをためない暮らし方とは?
うだるような暑さが続きますね。35度を超える日も多く、疲れがたまって身体がしんどいと感じている人も多いのではないでしょうか。人はなぜ疲れるのでしょう?今日はこの“疲れ”の正体について考えてみました。
参考図書)渡辺恭良、水野敬『おもしろサイエンス 疲労と回復の科学』(2018年 日刊工業新聞社)
目次
1.身体と心のストレスが疲れを引き起こす
2.「急性疲労」と「慢性疲労」
3.休息や睡眠をおろそかにしない
1.身体と心のストレスが疲れを引き起こす
ついつい口にしてしまう「疲れた」のひと言。そもそも「疲れ」とは何なのでしょう? 日本疲労学会( https://www.hirougakkai.com/)の定義では、
「疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である」とのこと。
しかも、「疲労」と「疲労感」の2種類があり
「疲労は心身への過負荷により生じた活動能力の低下」
「疲労感は疲労が存在することを自覚する感覚で、多くの場合不快感と活動意欲の低下が認められる」ものなのだとか。
ちょっと言葉が難しくなってしまいましたが、つまり、身体と心、両方のストレスなどによって実際に何かができなくなったり、不快に感じたり、やる気が衰えてしまったりすることのようです。
2.「急性疲労」と「慢性疲労」
疲れても、うまくそれを取り除いて回復すれば、また元気に頑張れる……はず。栄養のあるものを食べる。お風呂でリラックスする。ぐっすり眠る。疲れをとりたいなというとき、いろいろとやってみますよね。肉体的な疲労には休息や睡眠、精神的な疲労にはリラクゼーションや気分転換が効果的と言われています。それで回復できるのであれば、その疲れは「急性疲労」だそうです。
一方、いろいろとやってみても疲れが取れない。いつも疲れを感じている人もおられます。成人で疲労が6か月以上継続することを「慢性疲労」と言っています。もちろん、その間ずっと疲れを感じているというわけではなく、軽くなったり、しんどかったり。波はあるものの、「半分以上の日数でかなりはっきりと自覚できる疲労・疲労感がある」状態は、慢性疲労です。回復しない疲労には、病的なものが隠れていることもあるそうですから、気を付けたいですね
3.休息や睡眠をおろそかにしない
さまざまなストレスにさらされる忙しい毎日。「疲れないように生活する」なんてことは、現代社会では難しい……。であれば、疲れを少しでもためないように気を付けてみませんか?日常生活でできることと言えば、やはり休息や睡眠。次々とやることがある状態だと、何かに追われているような切迫感にさいなまれて、いつも気が休まるときがありません。また、仕事に追われて、自分のペースで動けないでいると、休息のタイミングも逃してしまいます。
自分でプランを立てて予測できることや、自分でコントロールできることには、疲れを感じにくいと言われています。日々の暮らしのなかに、「休息」や「睡眠」をきちんと組み込みませんか。仕事のメールを見ない時間を作ったり、何時には寝室に行こうと決めてみたり。スケジュール帳に自分優先の予定を書き込んでみましょう。休憩、息抜き、癒やし、娯楽、そして睡眠。これらも食事や仕事と同じように、毎日の暮らしに欠かせない要素です。
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明日はもっと、豊かな自分に。
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