2022年 10月 13日
きせつのえてがみ|VOL.26 もみじ葉とおんなじ色を指にとる鏡の中で染まりゆく頬
このご時世、人に会う機会がめっきり減ってしまいました。
最初の頃は、お化粧をする必要がなくなったと思っていましたが、
私の場合、逆に以前よりも熱心にするようになった気がします。
なぜかというと、好き勝手にお化粧ができるから。
派手に感じて使わなかったアイカラーや、
似合わないと思っていた口紅など、
「誰も見ていないし」と試してみたら案外かわいい。
そんな自分のためだけのお化粧が、とても楽しいのです。
また気兼ねなく人と会える時期が来たら、
以前よりも自由な自分として出会いたい。
その日を楽しみに、今日もひとり鏡に向かいます。
短歌、文 土門蘭
イラストレーション 岸本敬子
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明日はもっと、豊かな自分に。
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