2022年 12月 02日
きせつのえてがみ|VOL.33 これまでに 覚えた歌は消えぬまま 小さな体に詰まった音楽
道を歩いていたら、
歌を歌いながら自転車に乗っている子どもとすれ違いました。
微笑ましい光景を眺めつつ、
「そういえば最近歌を歌っていないな」と気づいたのです。
それで試しに、私も小さな声で歌いながら歩いてみることにしました。
ふと口から出たのは、中学生のころ好きだったアイドルの曲。
かつてよく歌っていたので、体が覚えているのでしょう。
歌詞もそらんじることができました。
歌っていると、まるで自分が一つの楽器になったよう。
この身ひとつでいつでも楽しめるのだと、
久しぶりに思い出した時間でした。
短歌、文 土門蘭
イラストレーション 岸本敬子
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明日はもっと、豊かな自分に。
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